私は風速を上げられない
「嵐、風速上げてくぞ」
「僕らについてきてください、お願いします」
その挨拶を聞きながら、私はどこか他人事みたいに、「こんな風に言ってくれるアイドルってすごいなぁ」ってぼんやり思ってた
私は、小学生の頃から、嵐と、嵐の二宮くんのことが大好きです
今これを言うと、なんとなくみんな察しちゃうかもしれないけど、問題はそれだけではなかった、結局
あの日以来、週刊誌とかネットニュースとか、いろんな媒体で彼らに関する憶測や噂の記事が出回るようになりました
例の決断のこと
彼らの仲のこと
それらに触発されるように、感情が揺れ動くTwitterのタイムラインも、もう何時間も、何日も見続けてきた
もちろん、あの決断に賛成の言葉をあげることはできない
どうして、なんで、っていう気持ちでぐちゃぐちゃだし、答えもない暗い場所に永遠立たされてる気持ちになることもある。苦しいね
今で見てきた彼は偽物だったのかな、とか思ったりもした
彼のことを大好きな気持ちがその分、大きい苦しみとなって私の中にずーっといる。あの日からずっっっっっと
でもそれと比例して、日が経つごとに彼をバッシングする声が大きくなっていくことにめちゃくちゃ傷ついた
一緒に嵐を応援していた人たちなのに、寄ってたかって彼を非難してる。いなくなればいいとか、アイドル辞めろとか、そういう言葉が目につくたびに悲しくなった
そういう目的のアカウントを作る人たちも増えていって、それを見てまた悲しくなった
言いたいことはよく分かるし、間違ってないとすらも思うし、それが彼等をめちゃくちゃ愛していたからっていうのも理解できた
でも、私はまだ、どうしても二宮くんのことが大好きで大好きで仕方なかった
そんな、いなくなれとか、アイドル辞めろとか、そんな言葉を浴びせられてるのを見て、どうしようもなく苦しかった
正直、嫌いになれたらどれだけ楽だろうって、思う日もある
死ぬほど叩いて、もう応援しないから!って怒ることができたらどれだけいいだろうって思ったときもある
でもやっぱり嫌いになんてなれない
だって、私が今まで見てきた二宮くんを信じていたかった、どうしても
私の中の二宮くんを否定したくなかった
決断に傷ついて
それに関する過度な誹謗中傷に傷ついて
それに伴って浮上した彼らの仲についての憶測に傷ついた
どれもこれも、私が勝手に、自分で勝手に傷ついたことなんだと思う
自分でエゴサしといて、そういう意見を見つけて、その思いは否定できないくせに、勝手に傷ついた
彼らの現状なんてなにも分からないのに、その噂に勝手に傷ついた
もうなにが本当で、なにが嘘かわからない
信じたいものを信じられないことの苦しさを知っちゃった、こんなの知りたくなかった、とてつもなく苦しい、誰か助けてほしい
毎日のように更新される噂を鵜呑みにして、また誹謗中傷はエスカレートしていった。その情報が嘘の証拠も本当の証拠も何一つないくせに
そりゃ、そんなの嘘です!って食ってかかれる材料なんて持ってないけど、だったらこれは本当なんです!って言える情報源を教えてほしい
そんな情報を理由にして彼を非難して欲しくなかった
でもどれもこれも、自分のエゴだって分かってるし、そういうのを飲み込んで応援し続けられない私は、彼らの進路に邪魔なんだろうなって思う
どれだけ事実無根だ!と思い込んでも、一度持ってしまった先入観をもう捨てることはできなくて、嵐の今を見て、どうしても今までと違うって感じちゃったり、マイナスな思いを抱えることが多くなった
コンサートでラブソングを歌う、大好きなはずの二宮くんを見て、
あの人のこと考えてるのかな とか
このコンサートが終わったらあの人のいる家に帰るんだよな とか
そういうことばっかり考えてしまう
風速を上げてくぞ、ついてきてほしい、と言われるたびに
もうこんなに苦しいのに、これ以上どうやって頑張ったらいいの?
って思ってしまう
嵐が、ファンに、力強くて、でも優しい言葉をかけるたびに、私にはその言葉を素直に受け取れる心がもう備わってないことを実感した
潮時かもな、って思った
私は、嵐の風速に着いていくのをやめようって決めた
もう、私に、がむしゃらに走る余力はなかった
限界だな、って、思ってしまった
私なんかの思いを、嵐に押し付けてはいけない
嵐は、これからもっともっともっと、何万人という人のことを幸せにしていく人たちだ
たくさんの人に、愛されてるんだ
嵐ってすごいなぁ、
できることなら、着いて行きたかったなぁ
好きだという気持ちだけでは、どうにもならないことがたくさんあった
一緒に二宮くんを応援してる人たち全員を、みんなよく頑張ってるね、って抱きしめてあげたい
みんないろんな思いを持ちながら、体も心もボロボロのはずなのに、よく頑張ってるね、すごいよ
本当は、こういうのをブログに書くべきではないのかもしれないけれど、どうしても、2019年のうちに書いておきたかった
それは、2020年の私に、
去年はこんなに病んでて変なの!今は楽しいのに!あ〜嵐も二宮くんも大好き!!
って心から笑っててほしいから
2020年の私が、このブログを読んで、こんなにたくさん苦しんでる今を
こんなときもあったね
って、思い出として振り返ってる未来であってほしいから
嵐の風速には追いつけない
だけど、
自分の気持ちがなんとなく整理できたり
ちょっとしたきっかけで、また体力が戻ったら
そのときは、ゆっくりになっちゃうかもだけど、もうその背中は遠くに遠くに行ってしまっているかもしれないけれど
もう一度、走り出したいなって思うよ
だって今も嵐が大好きだから
二宮くんが大好きだから
嵐の航海が、素晴らしいものになりますように
いつまでも、5人で笑っていてくれますように
心から祈ってるよ
ついていけなくて、ごめんなさい
それでも俺は言い続けるって
言ってくれてありがとう